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◆  NSBMの竪削盤について 
 三菱重工長崎造船所史料館に保存されているNSBMの竪削盤について興味があり、20年ほど前に訪問し、歯形採取しました。 残念ながら、その際、訪問時間がほとんど取れず、歯車の寸法などは測定できませんでした。 さて今回、連絡させていただきましたのは先ほどのNSBM1853の竪削盤についての研究者をご存知でしたら、ご教示願います。 この竪削盤は重要文化財指定に先立ち、工作機械の仕様等の調査は行われたと思うのですが、その報告書等について情報がありましたら、 併せてご教示くださいますようお願い申し上げます。 / 長野県在住・会員外  / 8月17日掲載
会員からの回答
 お問い合わせの件につきまして、私の思い浮かんだ範囲でお知らせ致します。
 私自身、東アジアの工作機械工業史を研究してきたのですが、件の竪削盤につき ましては、長崎造船所の史料館で見学した以上の詳しい情報を持ち合せておりま せん。
 馬渕浩一(名古屋市科学館)さんが著書『日本の近代技術はこうして生まれた』 (玉川大学出版部、1999年)の中で、この機械を紹介されていますが、詳しい仕 様などには触れておられません。文化庁の国指定文化財等データベース(http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys /maindetails.asp)に当該機械が載っていますが、調査報告書について私は承知 しておりません。
 『日本の工作機械工業発達の過程』(日本工作機械工業会、機械工業振興協会、 1962年)p.18に仕様が記載されています。ラム最大行程 14インチ、テーブル横行最大移動距離 3フィート6インチ、 テーブル縦行最大移動距離 20インチ、柱とテーブルの最大距離 1フィート6インチ
 同書で言及されているメーカーの社史Wilton-Fijienoord Historyは、CiNiiで検 索すると大阪大学と大阪市立大に所蔵されているようです。 同一メーカーの形削盤が鹿児島の尚古集成館にあります。(廣田義人)
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◆  手回し靴下編み機を探しています 
 明治頃 関西地区で使用されていた手回し靴下編み機を探しています。 個人的に昔ながらの方法で 靴下を編んでみたいと思っています。 数年前に大阪でこうした産業機械を所有したり、欲しい方に譲られたらしいと話しを聞きました。
 どなたか、そうした情報おもちでないでしょうか? / やなぎ(会員外) / 1月24日掲載
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